吉村作治の古代エジプト講義録〈下〉 (講談社プラスアルファ文庫)



吉村作治の古代エジプト講義録〈下〉 (講談社プラスアルファ文庫)
吉村作治の古代エジプト講義録〈下〉 (講談社プラスアルファ文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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長ーいエジプト史

 1994年に出た単行本の文庫化。
 下巻では概説、新王国時代?ローマ支配時代まで語られている。エジプトの通史の授業をそのまま持ってきた感じで、わかりやすく、興味をつなぐように出来ている。
 ツタンカーメン、ラメセス2世、クレオパトラなどが下巻の主要な登場人物。彼らについての最新の学説、研究成果が紹介されており、勉強になった。一方でファラオや王族に限られた記述になってしまっているのが残念。まあ、仕方ないだろう。
 厚くて長い本だが、すっきりと読ませてくれた。
古代エジプト通史の傑作!

古代エジプトの通史を講義形式で描いた著作の後編。
本書の講義は、長い間エジプトを支配した異民族(ヒクソス)を追放して幕が開いた、華やかな 「新王国時代」 から始まり、第三中間期・末期王朝時代を経て、プトレマイオス朝・ローマ支配時代 までです。

上巻で扱っていた時代では、ピラミッドやスフィンクスを代表とする 「モノ」 をめぐる話題が主でしたが、新王国時代では 大王ラメセス二世 や ハトシェプスト女王 そして ツタンカーメン王、プトレマイオス朝では アレキサンダー大王 や クレオパトラ(七世) などといった、 「ヒト」 の繰り広げるドラマが展開されます。

実際に発掘を行なっている著者ならではのエピソードが満載で、読む者を飽きさせません。この点は、上巻と変わらず。

題に 「講義録」 とありますが、決して堅苦しい内容でも難しい内容でもありません。
本書を紐解けば、小説を読むかのように古代エジプトの世界へ引き込まれてしまうでしょう ( 「小説を読むかのように」 という感想は、「ヒト」 の繰り広げるドラマが主題となっている分、下巻のほうがより強く抱きました)。

上巻とともに、古代エジプトに興味を持つすべての方にオススメです。



講談社
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